クレームを起こさない付属の使用方法の第2弾です。今回はドットボタン編です。ドットボタンはブルゾンのフロントやカジュアルパンツのフロントに付くホックボタン。前回紹介したタックボタンとリベットと同じく、生地に穴を開けるので要注意なんです。
ドットボタンとは?
先ほども述べましたが、ドットボタンとはブルゾンのフロントや袖、パンツのフロントやポケットによく使われるホックボタンのことです。
ボタンと違ってパチパチと取り外しができるものです。このドットボタンは上下4つのパーツを生地に機械を使って打ち込みます。
ドットボタンの問題
このドットボタンですが、生地に穴を開けて取り付けることになるので、問題も起こりやすくなります。
抜けの問題
一番問題になるのが「抜け」です。ボタンをパチパチ取り外ししている間に生地から抜けて取れてしまうというもの。
この原因として主に考えられること。
1.生地が薄い
生地が薄いと、それだけ生地は引っ張りに対して弱くなります。ドットボタンの足が開けた穴が
広がり抜けてしまいます。
2.生地が伸びる
生地が伸びる場合、穴が広がりやすく、そこから抜けてしまいます。特にカットソーやニット製品は要注意です。
3.隠しドットの仕様
隠しドットと言い、表側にキャップが出てない仕様の使い方があり、この時の一番薄い場合、生地一枚に対して打つことになり、抜けやすくなります。
隠しドット仕様で閉じると
↓↓↓
ドットのキャップが見えません
問題への対策は?
対策として、1,3のケースではパッキンと言って人為的に生地を厚みを持たせる方法があります。
生地が薄い場合には下組には必ずパッキンを入れてください。また、隠しドットの仕様の場合には
必ず上組にもパッキンを入れてください。
さらに芯地を貼って厚みを持たせるのも有効です。
シャツの場合、生地が薄いので丸く穴の開くドットボタンでなく、リングドットと言うツメ式のものを利用してください。
2の伸びる生地の場合は、伸びないテープで補強したり、芯地を貼り、ドットを打つ周りを四角く
ステッチを掛け、伸びないように施したりします。
最近は伸びる生地に対応するドットボタンも出ていますが高価です。いずれにせよ生地との相性が大事ですのでサンプル作成時に確かめてください。分からない場合は我々のような付属屋さんに聞いてもらうのがいいと思います。
その他に起こりうる問題
上記の原因以外には
・打ち機が悪い(設定があってない)
・駒が合っていない
・ドットボタンの品質自体がよくない
なども考えられます。特に安い海外のドットボタンは要注意です。
まとめ
ドットボタンは本当に間違った使い方をすると問題の起こりやすい資材です。生地の厚さ、伸び二注意して使用するようにしてください。問題も未然に防げるものは防いでいきましょう!
クレームを未然に防ぐための情報も載っているハンドブックを作りました。無料でお配りしていますので、ご希望の方は下記のフォームからお申し込みください。
コメントを残す