ファッション資材の知恵袋ブログ!
今回は「スレーキについて」のお話です。
パンツやジャケットのポケットに使われている生地のことをスレーキとか袋布(ふくろぬの)と言います。表側には見えないものなので、ほとんど気にされたことはないかと思います。今日はそんなスレーキのお話です。
スレーキとは
スレーキとは、先述したようにパンツやジャケットのポケット部分に使う生地のことです。スレーキ(sleek)の語源は、綿の織物の一種ということらしいですが、アパレル業界で、スレーキと言えば、ポケットの布(袋布)のことを言います。
パンツをひっくり返すと、表地とは違う布地でポケットが縫われていると思いますが、あれがスレーキです。表地より安価で耐久性があるのでスレーキをポケットに使います。
素材は、綿100%からポリエステル100%まで、その間に綿とポリエステルの混紡、レーヨンとポリエステルの混紡などがあります。私たちが販売する時には、反物の状態で出荷します。これを縫製工場で裁断、縫製して使用します。
見えないところのスレーキにプリント!?
先日、ツイッターで投稿したスレーキがあります。それがコチラ。
今日のボタン:一世風靡したプレミアムジーンズのTrue Religion。裏側のポケットの布の部分。この布はスレーキとか、袋布(ふくろぬの)と言います。普通は無地なのですが、これはブランドのモチーフをプリントしています。こういう見えない所でもこだわりを持つのがブランドですね。#今日のボタン pic.twitter.com/DhXsi50bqK
— 尾崎博之◎ボタン大好き社長クロップ! (@cropozaki) September 24, 2018
スレーキにプリントをしています。見えないところですが、見えないところにもこだわるのがブランドなんです。ゴルフウェアも最近はプリントスレーキを使っているブランドが結構あります。
イタリアブランドのパンツはプリントではなく、ジャガードでロゴを入れているものもあります。高いのには理由があるって事ですね。
プリントスレーキの需要増!?
ここ数年、付加価値を高めるために、スレーキにプリントするのが増えているように感じます。当社では、表生地も扱っているため、その関係で生地のプリント屋さんともお付き合いがあります。スレーキへのプリントもその背景を使って、リーズナブルに提供できます。
流行の柄をプリントしたりもできます。最近は、ボタニカル柄、迷彩柄などもあります。お客様のオリジナルの柄なのでお見せできないのが残念。
以前、当社のOEMチームが作ったデニムのサンプルにもオリジナルプリントがありました。このデニム、外から見ている分には分かりませんが、前をめくって見ると、このオフ白のスレーキにどこかで見たマークがプリントされています。
ちょっと拡大してみると・・・クロップ社名とクロップのマークがプリントされていました!なんと英語で書かれているのは、経営理念でした!こんなこともできます。
まとめ
スレーキは、ジャケットやパンツのポケット用の生地のことで、そのスレーキが表に出ることはありません。しかし、そこにもオリジナルのデザインをしたり、ブランドロゴをプリントしたりすることができます。見えないところにも、こだわる。こういう見えないところへのこだわりが、ブランドの価値を高めていくと感じます。プリントスレーキのご相談、お気軽にしてくださいね〜♪
コメントを残す