キュプラの裏地が高いのには訳がある!?

ファッション資材の知恵袋ブログ!

今回は、「キュプラ裏地について」のお話です。

裏地は、ご存知の通り、コート、ジャケットやスカートの裏側に付いているスベスベした生地のこと。スベスベなのには理由があり、ジャケットを着る時などに、シャツなど下に着ているものが引っ掛からないようにしています。そんな裏地ですが、いろいろな素材があります。中でも、よく使われる代表的な素材が2種類あります。

中のエンジ色のものが裏地

 

裏地の2大素材

裏地の2大素材は、ポリエステルとキュプラです。ポリエステルは、よく聞くと思います。ペットボトルもポリエステル樹脂からできています。そう、ポリエステルの元々の原料は石油で、その糸は合成繊維です。

今回紹介したいのは、キュプラの方です。キュプラは、聞いたことありますか?昔は旭化成がテレビCMをやっていましたが、今もやっているのかな。キュプラは、日本では旭化成が生産していて、ベンベルグの名称で有名です。

キュプラの原料

キュプラの原料は、コットンリンターというもので、再生繊維と呼ばれています。コットンリンターとは、綿花の綿毛をとった後の種子の周りについているうぶ毛です。これを溶剤で溶かし、糸にしています。種子の周りに付いたうぶ毛を原料にするなんて、誰が考えたのか?相当手間が掛かりますよね。

キュプラ裏地の特徴

コットンリンターは種の周りのうぶ毛ですが、コットンには変わりない訳で、コットンの性質を持っています。その特徴を挙げると下記の通りです。

・吸湿性に優れている

・体内から発する湿気を吸い、素早く放出するので、ムレにくく、ベタツキににくい。

・糸の水分率が高いので静電気が起こりづらい

・キュプラの糸の断面は丸く、細いため、しなやかで、肌触りがいい

裏地として、申し分ない機能を兼ね備えているのです!

一方、ポリエステル裏地でも吸水速乾や制電性の機能を持つものもあります。これは糸自体の構造を変えていたり、後から機能を付け加えたりしています。何もしてないポリエステルの糸にはそのような機能はありません。ポリエステルは繊維に水分を含まないので、静電気が起こりやすいです。そのため、糸に工夫したり、後加工で静電気を起こさないようにしています。

レギュラーポリエステルの裏地

 

裏地の素材として最高の素材のキュプラ。ですが、難点が一つ。価格です。機能を持たないレギュラーポリエステルと比べると安いものでも4~5倍くらいの値段がします。いいものは高い!そりゃそうですよね。それだけの付加価値があるのですから。

追伸: ポリエステル裏地でも、かなりいいものも出ています。

まとめ

裏地には一般的によく使われる素材としてキュプラとポリエステルの2種類があります。キュプラは、ポリエステルに比べると高価ですが、キュプラならではの、肌触りの良さがある上に、機能的にも静電気が起きづらい、吸湿速乾性があるなどの裏地として申し分ありません。洋服の付加価値を裏から支えるキュプラの裏地。ご利用してみてはいかがでしょうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ