コロナと野球とその教訓

「人は楽な方の道を選ぶ」

これは人間の本能だそうです。だから本能に逆らう行動は少し辛かったり、気が進まなかったりするのです。という訳で本能に従ってたら月に1回のブログも書けなくなった私です・・・

ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。今日のお話「野球のこと」をお伝えします。

甲子園中止の衝撃

春につづき夏の甲子園の中止が決定されました。ほぼ毎年行っていただけに本当に悲しい。しかし、甲子園を目指し、今まで野球をやってきた高校3年生の悲しさに比べれば鼻くそです。特に春のセンバツは出場校も決まっていて中止になりました。夏に向けてリベンジを果たす思いで野球と向き合っていたに違いないだけに、選手たち、そしてその親、関係者の悲しみは計り知れないです。

2019年のセンバツ

また、甲子園まで及ばない学校の選手たちにしてみても、夏の大会は今までの野球人生の集大成なのです。高校野球をやっていて、大学でも野球をやるという選手は1割しかいないそうです。ほとんどの選手が高校が集大成。そして、その選手たちの多くは小学校からずっと野球を続けてきています。そんな長い年月をかけて最後の夏の大会を目指してきていたものが、無くなってしまった訳です。可哀想で仕方ないです。せめて都道府県レベルで代替大会が行われることを祈ります。

野球だけが特別ではない。それはその通りです。でも、選手人口、歴史、人気、チームの裾野の広さなどを考えると影響は甚大です。それなので、「野球ができるならと他のスポーツも開催できる」という見本になってもらえればよかったのですが、甲子園が開催できずに残念です。しかし、いつまでもそこに固執していても仕方ないので、次に進んでいくしかないですね。

コロナ禍における中学生・高校生の野球事情

ウチにも野球をやっている息子が2人います。高2の長男は山梨の高校で寮に入って甲子園を目指しています。次男は中3でシニアのクラブチーム(硬式野球)に所属しています。結論からいうと、二人とも3月からチームでの練習はできていません。

2019年10月 高校グランド(山梨県)

長男の高校は2月末から学校は休校、部活はチームでの練習はなく、自主練のみ。寮に残るか、帰省するかは自由でしたが、帰省すると4月6日まで戻れないという条件がありました。3月頭に帰省するか迷っていましたが、「そっちに残れ」と言いました。しかし、3月8日に「こっちにいても仕方がない」ということで帰省。それから自宅待機。その後、帰寮できる日が3月29日に前倒しに。しかし、その1週間後に感染拡大対策で寮が閉鎖。また帰省。それから5月31日まで自宅待機が続き、ようやく山梨に帰っていきました。まだ自主練しかできていないようですが。

次男のクラブチームも2月末からチームでの練習は休止状態。3月の3連休明けからは完全に活動休止(グランド使用禁止)になりました。春の大会は途中で終わってしまい、夏の大会の目処も立っていません。中3最後の夏の試合もしないまま、終わっていきそうです。可哀想ですね。でも、こちらはまだ高校があるからいいです。チームは6月6日から練習再開予定ですが、分散して練習するとのこと。本来だったら、今は夏の大会に向けてチーム力をアップさせている時期なのですが・・・

活動休止中の期間の過ごし方

4月に入ると長男も次男も学校から課題が大量に届き、その対応に追われていました。それでも野球部員なので、ランニングなどできる自主練は続けていました。いつからか私も参加して朝練をするようになりました。公園に人が少ない早朝、近くの野球のできる公園へ行き、羽根打ち、キャッチボール、ゴロ捕りなどをしました。

1時間くらいの練習でしたが息子たちにとっても、私にとってもよかったです。通常なら寮にいて、帰省するのは夏と冬の2回だけのはずの長男と一緒に練習できるのは、次男にとって貴重な機会です。本人は言いませんが(笑)長男にとってもキャッチボールする相手がいるだけでもよかったと思います。息子たちがこの年になっても3人で一緒に練習できるなど思ってもいなかったので、私にとってもいい時間でした。そして、息子たちの成長を感じることができました。

山梨に送り届けながら最後の練習

コロナ禍の教訓

振り返ってみると、3月前半、まともな練習ができないことに不満を言っていました。3月後半になると完全に活動休止になり、早くグランドに戻れることを望むようになりました。その休止期間は5月6日までと当初なっていましたが、緊急事態宣言が延長されたため5月末まで延長。延長された頃には、もうチームで野球はできないのではとまで思うようになりました。仕方ないというか、諦めの思いが強くなりました。

シニアクラブのグランド(今年の正月)

6月になり、ようやく少し前に進み始めました。まだまだ予断を許さない状況には変わりないですが。まずはグランドに戻れること、チームメイトと再会できることが嬉しいです。もう多くは望まないです。

今回のコロナ禍で、多くの人が感じたのは当たり前にできたことができない苦しさです。息子たちの野球もそうです。しかし、これも受け入れていくしかない現実ですし、その中に楽しみや喜びを見つけることもできます。これが with コロナ の時代を生きていく術なのかもしれません。

とはいえ、1日も早い終息を願いします。そして、1日も早く普通に野球ができる日が来るのを願います!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ