静岡県までゴルフに来ました。なんと鹿が悠々とラフを食べています。こんなのは初めてです(笑)
ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。 さて、今日のお話は「新しアパレル」についてです。
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アパレルメーカーの社長自ら来社
先日、取引銀行さんのビジネスマッチングでお客様を紹介いただきました。レディースアパレルをやっていて、スポーツファッションを始めるのでOEMで生産や資材供給できるところを探しているということで来社くださいました。
銀行の方とその会社の社長、そして今回の担当の方と来てくれました。新規の場合、当社から伺う方がほとんどなのに、ご来社いただき、さらに社長自らお越しいただくということは滅多にないこと。この時点でもう今までのアパレルメーカーとは違います。
そして、その社長と名刺交換させていただいて驚いたのが、社長が若い!そして、全然アパレルぽくない!カジュアルな格好ですが、アパレルというよりIT系スマート社長という感じ。
実はそうだったんです。学校卒業して外資系大手投資銀行を経て今の会社を立ち上げた若干30歳の社長だったのです。しかもアパレルの経験はない中でアパレル不況と言われる事業をやっているのです。興味津々です。
今までのアパレルの常識にとらわれないやり方
話を聞いてわかりました。今までのアパレルのやり方とはまったく違うアプローチで アパレル事業をやっているのです。
それはインスタグラムのインフルエンサーをマーケティングに活用しているのです。自分たちの作った洋服をインフルエンサーを使ってネット販売しています。
今までのアパレルはデザイナーがいて、MDがいて、ディレクターがいて、シーズンテーマを決めてサンプルを作成し、展示会を開催する。展示会で生産数を予測して在庫リスクを取って生産します。そしてプレスを使って雑誌やドラムなどで取り上げてもらい、マーケティングを掛けて、販売促進をします。そして最後にシーズンにプロパー(正価)で売れ残ったものをセールで販売するのです。
しかし、この会社はデザイン、パターンは自社内で行なっていますが、販売は店を持たないネット販売。そしてマーケティングはインスタのインフルエンサーを使います。今までの経験でインフルエンサーのフォロワーの数でだいたいの販売数量が予測できるため、その分だけを生産する。もし売り切れたら追加生産をする。そういう方法を取ることで在庫がほとんど残らない販売ができるのです。なのでほぼプロパーで販売が可能なんだそうです。そうなると原価(下代)に対する販売価格(上代)に在庫リスク分を乗せなくていいので、消費者にとってもリーズナブルな商品が買えるようになります。
さらに展示会も行わないですし、実店舗も持っていないので、生産する型数も抑えることができます。これも在庫を持たないことにつながっています。
アプローチの違い
まったく今までのアパレルのアプローチと違うのです。社長が言いました。
私たちはアパレルメーカーではなくマーケティング会社なんです。なので、アパレルのことはもっと勉強しないといけない。
面白いですよね。業界常識を持たないからまったく新しい発想で挑んくるのです。興味深いです。
今まのアパレルは・・・
売れそうな洋服を作ってマーケティングで売る
このITマーケチング系の新興アパレルは
売れる仕組みで売れる分だけ作って洋服を売る
発想が逆なのです。大変、面白い商談をさせていただきました。これからの時代のアパレルの一つのビジネスモデルですね!
今日の教訓
業界の常識の逆を行け!
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