今日、紹介するのは、ボタンの染色です。ボタンには後から染色できる素材があり、生地の色に合わせてレディースではよく染めてボタンを使っています。そんなボタンの染色についてご紹介します。
ボタンの染色とは?
ボタンには後から染められる素材とそうでない素材があります。
染められる素材としては、貝、ナット、ポリエステル、ラクト、カゼイン(ラクト)、ナイロンなどがあります。
逆に染色できない素材もしくは染色に向かない素材としては、水牛、木、革、ユリア樹脂、アクリルなどがあります。
日本のボタンメーカーのサンプル帳だと染色できるのかできないのかが、明記されているのでわかりやすいです。
ボタンの染色はどうやって行うの?
では、どうやってボタンを染めるのでしょうか。これが意外に簡単なのです。まず、ボールにお湯を沸かします。そこに触媒を入れ、あとは染料を入れるだけ。触媒と染料があれば、家でも染色できます。昔はサンプルの染めボタンを当社社内でもやっていました。
当社の染色設備。ただのボールとザルとコンロ。
サンプル程度の量で。薄い色だと5分も掛からずに 染め上げることが可能です。問題は色のマッチングです。よく生地の色に合わせて染めますが、この色合わせは言わば職人技。私は結構上手いですよ(笑)ちなみに薄いグレーは難しくて、薄いムラサキに黄色を入れると薄グレーになるのです。
染色ボタンで注意すべきこと
染色ボタンを使用する場合に注意しなければならないことがあります。それは色落ち・色移りです。後から染めているのでどうしても色落ちします。白い身生地に黒や赤に染めたボタンをつけるのは非常に危険です。白地のチェックやボーダー、ストライプの生地で濃い色に合わせて染めたボタンも要注意です。なるべく、染色ボタンは身生地の合わせたボタンを使いましょう。
また、染色ボタンを使った商品を濡れた状態で放置するのも避けてください。他の衣類に移染する可能性があります。
おまけ
貝ボタンは直染めと言って貝ボタンを染料に何日か漬けて染める方法がありますが、これだと時間が掛かるのと、色合わせが難しいという難点がありました。それを解消したのがポリエステルコーティングをした貝ボタンです。ポリエステルコーティングなのでポリスエステルのボタンを染めるように簡単に染色ができます。そして、貝ボタンの光沢感はそのままです。美しい染色ボタンができます。
まとめ
ボタンには染色できる素材とできない素材があります。そして、染色ボタンを使う場合は色落ちや色移りに注意してください。そんな情報をまとめた「付属選びのHand Book」というのがあります。ご希望の方には差し上げますので、下記の問い合わせからお申し込み下さい。
ハンドブック希望の方は下記のお問い合わせフォームから。「ハンドブック希望」と書いてください。
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