すごい機械、シャトル織機が織るネーム!付属屋社長が製造現場を行く!

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「付属屋社長が製造現場を行く!」シリーズ第3話。今回もブランドネームを作成している福井にある高岡細巾織物さん(以下高岡細巾)に訪問してきました。高岡細巾は大阪の吉岡、東京の東京吉岡のグループ会社で、今回も東京吉岡さんのアテンドで訪問させていただきました。この日、ここに来る前に見てきた日本ダム、ジャパンポリマークと同じブランドネームを作っていますが、同じものを作る機械でもこれだけ違うのか!と驚きました。とっても魅力的な製造現場でした。ここを見ずしてブランドネームを語るな!という感じです。では紹介します。

福井県丸岡町へ

福井市から石川県へ隣接する坂井市丸岡町へ。丸岡に丸岡城という城があり、天守のみが残っています。現存する天守閣では最古と言われています。写真は撮り忘れました。

道中は厚い雲に覆われ小雨模様

その丸岡町は昔から繊維産業が盛んのところで、特に細巾織物からできる織ネームの産地であり、丸岡観光協会によると国内シェアの80%を占めているそうです。情報がちょっと怪しいけど(笑)丸岡観光協会のページはこちらから。

丸岡城から間もなく見えるのが三角屋根の工場。群馬県の桐生市で有名な三角屋根の工場。ここ丸岡にも見事な三角屋根工場ありました!

ブランドネームの高岡細巾織物

実はこの三角屋根の工場こそが高岡細巾の工場です。90年以上の歴史を持つ工場です。

ここで作っているのが細巾織物というのは、織り上がる織物の幅が13㎜未満のものを言うそうです。恥ずかしながら、細巾織物という言葉は初めて聞きました。逆に広幅織物とは生地幅が45cm以上の織物のことで、福井県ではポリエステルなど合繊繊維の広幅織物の生産高で全国の50%のシェアを占めているそうです。想像しやすいところだとダウンジャケットの生地です。

シャトル織機

高岡細巾で織っているのは、ブランドネームに使われる細巾の織物ということです。この工場に一歩足を踏み入れて感動しました。年季の入った機械がズラリと並び、ガッシャン、ガッシャンと生地を織っています。

これらの年季の入った機械はシャトル織機と言われる機械。シャトルという船のような形をした部品が緯糸(よこいと)を運び、織物を作っていく織機。

並んだ縦糸(赤い糸)に緯糸が左右に通います

織物になって出てきます(黒のテープ状に)

そして、もう一つすごいものを見ました。それはジャガードの紋紙(もんがみ)。この紋紙の穴が空いているところでは糸が上がり、緯糸が通過します。この原理で柄を出しながら織っていく訳です。今ではコンピュターで制御して行うジャガード機がほとんどですがまだ紋紙を使っている機械もここでは何台か稼働していました。

実際に動画も撮らせてもらったので見てください。私も初めて見ました。

もちろんコンピュータージャガードの機械も何台もありました。織ネームはそのネームの柄を出すために織機だけではダメで、織機の上部にみんなこのジャガードの機械を取り付けています。

日本ダムで見たレピア織機も装備しています。同じものを作るのにレピアとの機械の差に驚きました。

シャトル織機の良さ

シャトル織機はレピア織機に比べると生産量でいうと1/10だそうです。それでもシャトル織機を使い続けるのには理由があります。一つは耳と言って、ネームの両端が少し膨らんだようになります。レピアだとこれはヒートカットとかになるので肌に触れるとチクチクしたりします。シャトル織機で織ったものはそれがないのです。

また、生産スピードが遅い分、小ロットにも対応が可能です。高級感があるという人もいて、シャトル織機を指定してくるお客様もあるそうです。

さらにレピアやエアージェット織機ではできない綿や麻などの天然素材でも生産することが可能です。シャトル織機は臨機応変さがあるという訳です。

レピア織機の耳付

ちなみにレピア織機で織ったネームでも耳が欲しいというリクエストがある場合は、後加工で耳付をします。これはロックミシンで両端をかがっていきます。

耳を付けるためのミシン

耳付したレピア織機で織ったネーム

検品の徹底

日本ダム、ジャパンポリマークでもそうでしたが、扱っているものがブランドネームなので、検品はやはり全量を目視で行なっていました。検品をしている部屋は空気が張り詰めていて入らない方がいいとのアドバイスで入りませんでした。集中しているのに邪魔になってしまいますからね。1日に何万枚も検品する訳で根気のいる仕事です。その徹底した品質管理には脱帽です。ありがとうございます。

感動の工場視察

高岡細巾さんを見ることができたのはとてもいい経験になりました。最新のブランドネームでも古い機械でも織ることができる。しかも、この古い機械で作った方が味のある高級感のあるネームを作ることができる。まったく知らないことでした。今回の製造現場訪問の中で一番感動を覚えた工場でした。

これからも100年、150年、200年と作り続けていって欲しいです。ありがとうございます!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ