ブランドネームはブランドの隠れた顔!付属屋社長が製造現場を行く!

ファッション資材の知恵袋ブログ!

「付属屋社長が製造現場を行く!」シリーズ第2話。今回は福井のネームや転写マークの工場へ行ってきました。洋服には必ずブランドネームと言って、そのブランド名を表したリボンのようなものが付いています。これらブランドネームは主に織ネーム、プリントネーム、熱転写マークのいずれかが使われています。これらの工場である日本ダムさんとその子会社であるジャパンポリマークさん(以下敬称略)へ行ってきました。

ジャケットの内側に付いているブランドネームとサイズネーム(織ネーム)

富山から福井へ

富山のYKK黒部工場のお話は昨日させていただきました。そのお話はこちらから。そこから今回の日本ダム、ジャパンポリマークのある福井へ移動です。まず黒部宇奈月温泉駅から新幹線で金沢へ。金沢は30分だけの乗り換え時間だったため、駅の外に出てお寿司を食べるなんてこともできませんでした(笑)

一応、金沢駅の入り口まで行ってきました

サンダーバードに乗り換え

金沢駅で大阪行きのサンダーバードに乗り換えて、福井へ。福井までは1駅。30分ほどの旅です。福井には夕方に到着。この日の予定はここまで。

夕食はネーム工場の方々と福井の武家屋敷を改造した日本料理居酒屋へ。メニューがすごくて、老眼には読めませんでした(笑)地のものの刺身は最高に美味しかったです。あと、日本酒もね。

ブランドネーム工場 日本ダム

翌日朝8:30に出発して日本ダムへ。外は雨。福井も雪はまったくありませんでした。昨年被害の大きかった大雪が嘘のようです。

福井駅から車で20分ほど走り日本ダムに到着。2017年にこの場所に引っ越したばかりなのでとても綺麗な工場です。

日本ダムはプリントネームの製造から始まり、今はプリントネーム以外にも織ネーム、昇華転写プリントなども行うブランドネームの一貫工場です。日本ダムという社名の由来は、シルク印刷機の第一号機がイギリスから日本へ船積みされたことをきっかけに、UNITED KINGDOMから「DOM」を取り、NIPPON DOM「日本ダム」としたそうです。

プリントネームとは?

日本ダムで製造しているメイン商材の一つがプリントネーム。これはテープにブランド名をプリントしたブランドネームです。私たちの身の回りの洋服や靴、バッグなどにもよく使われています。

ピスネームでもプリントネーム

工場内は撮影禁止だったので製造工程は撮影できませんでした。スクリーン印刷機6台、フレキソ印刷機2台を稼働。1マシーンに1人のオペレーターを配置し、品質管理を徹底していました。素人目にはわからないインクのにじみやズレを防いでいます。

織ネームとは?

そしてもう一つのメイン商材が織ネーム。読んで字の如く織りでブランド名やロゴを表現したブランドネームです。日本ダムにある織機は2種類、エアジェット織機とレピア織機。エアジェット織機はレピア織機の倍の生産能力があります。

デザイン(版下)を細かなところまで織りで表現できるように画像修正を行い、さらに実際に織ってからまた修正と、修正に修正を重ねてお客様の依頼データに極力近い表現ができるようにしていました。とても地道な作業ですが、ここに時間を掛け織りでもイラストのような表現ができるようにしているのは日本ダムの強みだと感じました。

こだわりの品質管理

検品も全量を目視で行なっていました。さらに検査室には洗い検査、堅牢度検査はもちろん、ジャングル試験も社内で行うことができます。徹底した品質管理も強みですね。私たちも安心してオーダーすることができます。

さらに、試作的に作ったサンプルブランドネームや製造の工程で出たロゴの入った端材などは徹底して粉砕し、外に出ないように管理していました。この辺りの徹底ぶりも安心感につながります。

いろいろなブランドのネームを製造しているのを見ていると、私たちも楽しくなりました。ブランドネームはブランドの顔ですから、こういうものに携わった仕事をしているのは社員の方々のモチベーションに繋がるのではないかと感じました。

転写マークのジャパンポリマーク

日本ダムのすぐ近くにあるジャパンポリマークへ移動。このジャパンポリマークは転写マークの製造工場です。

転写マークとは?

転写マークというのはフィルムにくっついてるシールのようなもの。熱と圧力を掛けて生地に貼り付け(転写)ます。そして、フィルムを剥がすと、プリントしたようになります。最近はスポーツウェアを中心にブランドネームを織ネームやプリントネームではなく、この転写マークを使うのが増えています。ネームの当たりがなくてスッキリ仕上がるのが好まれています。

このnew balanceの赤いネームが転写マークで貼り付けたもの

ブランド名の入った転写マークを映さないという条件で製造工程も写真撮影させていただきました。

シルクスクリーンの版を作成するのにメッシュの生地をアルミ枠にはめている工程。

メッシュにポジを重ね紫外線をあて露光させる工程。この工程を経てスクリーン印刷の版ができあがります。

そして、印刷の工程です。ここでフィルムの上に印刷をして転写マークができあがります。基本的に転写マークは1層目が転写のための糊、2層目が黒インク(昇華防止)、3層目が白インク、その上に印刷の柄が乗ることになります(フィルムには逆に印刷していくので糊が一番上になりますが)。なので4色刷りだと7層になるということです。層毎に版を変えるのでそれだけ手間が掛かります。*薄い色の場合、昇華防止をしないこともあります。

転写マークのメリット

転写マークを使うメリットは、先ほども言いましたが織ネームやプリントネームと違い、生地にプリントのように密着しているので素肌に着てもネームの違和感を感じません。ストレッチ素材にも追従します。

また、版下に忠実にプリントすることが可能で細かい表現を出すことができます。

一般のプリントのようにプリント工場の違いによる色ブレがありません。さらに縫製工場にプレス機があれば社内で転写加工をすることができますので、プリント工場に送るタイムロスを削減できます。管理面でも外のプリント工場に出すより一括で管理できるので管理しやすいです。

チームオーダーなどの小ロットにも対応できます。

ジャパンポリマークでは洋服以外にも車のサンバイザーに表示されているエアバッグの注意書きなども転写マークで製造しています。品質的に洋服より厳しい自動車にも採用されているのは管理を徹底している証です。

 

ブランドネームはブランドの隠れた顔

ブランドネームという小さいけどブランドの顔になる資材。そこを安くあげて海外製の品質のよくないものを使うより、徹底した品質管理、ブランド管理で信頼のできるもの使用した方がいいと実感しました。さすが日本製というものづくりでした!

日本ダムさん、ジャパンポリマークさん、お忙しい中、ありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ