アパレルブランドはファストファッションになるな!

ファッション資材の知恵袋ブログ!

アパレル業界の中で「付属」という言葉があり、その付属を扱う商社を付属屋と言います。その付属屋は、アパレル業界の中では中間搾取的な見方もされ、付属屋不要、付属は縫製工場任せでという流れがあります。しかし、本当にそれでいいのでしょうか。それでいいと決めたのであれば、それでもいいでしょうが、しっかりと長く顧客とお付き合いしたいのであれば、ちゃんとした付属を使うべきです。工場任せにせず、自分たちで選んだ付属を使う。モノづくりの手間を省かなければ、そこに顧客は必ずついてきてくれます。妥協しないモノづくり、コストだけを追わないモノづくりをしていきましょう!

付属の見本帳

「付属」とは

「付属」これはアパレル業界の業界用語です。洋服を作るためのメインの資材は生地(ニットであれば糸)ですが、それ以外の裏地、ボタン、ファスナーなどの資材を引っ括めて、「付属」と言います。その付属を扱う商社・問屋を付属屋と呼びます。私たちも付属屋です。厳密には、生地も扱っていて、洋服の生産もしているので、付属屋の領域からは出ていますが。しかし、メインは付属の販売なので付属屋です。

裏地やボタンを付属と言う

アパレル不況の昨今

今、付属屋は景気のよくないアパレル業界の中で苦戦を強いられている会社も多いです。当社もその1社ですが(汗)。ここ10年くらいアパレルメーカーは低価格のファストファッションとの価格差を埋めるために商品の販売価格を下げ続けてきました。その結果、同じブランドの洋服でも販売価格が10年前の半値以下まで下がったものもあります。

あるブランドの事例

私たちがお付き合いしていた大手アパレルメーカーのレディースカジュアルブランドも、販売価格が半値以下になったブランド一つでした。それだけ価格が下がると、まず縫製は工賃の安い海外に行きます。しかし、それだけではコストがはまらず、生地も海外製のものになります。そして、最後には付属も海外で調達しなければ合わなくなりました。初めは日本の品質を求め、私たちを通して海外(中国)の資材を調達していました。私たちを通すことで、品質に対するリスクヘッジができます。しかし、それも長くは続きませんでした。コストをさらに下げるため、私たちを通さず、縫製工場に直接資材を手配させるようになったのです。生地も付属も工場任せになり、製品買いと言って、生地も付属も手配せず、出来上がった洋服を購入するだけになります。コスト管理も納期管理も、工場もしくは、その間に入る商社とやり取りをすればいいだけなので楽です。しかも、希望のコストに合うものを見繕ってくれます。

安い工賃を求め海外縫製工場へ

そのブランドには、生地屋も付属屋も行かなくなりました。それはそうです、行っても仕事がないのですから。今までの大手アパレルブランドにはない光景でした。しかし、アパレル不況の影響で、そういうブランドも増えてきました。そのブランドが今どうなったか? 実は、そのブランドはもうありません。5年前くらいに閉鎖になりました。販売単価を安くして、ファストファッションに対抗しようとしたまでは良かったのですが、ファストファッションほど値段を下げられませでした。そして、製品の品質も工場・商社任せで悪くなり、顧客が離れていってしまったのです。結果、不採算ブランドとして閉鎖に追い込まれました。かつては、そのアパレルメーカーでNo.1の売上を上げるブランドだったのですが、悲しい結末です。

アパレルブランドはファストファッションになれない!

ファストファッションはその名前にあるように、ファストフードのような感覚の衣料です。それは長く顧客に指示されたいとか、長くそのブランドの洋服を愛して欲しいという想いはありません。ユニクロはファストファッションと言われますが、ファストファッションではありません。生地の多くは東レのものを使い、デニムも日本メーカーのものを使っています。付属もファスナーは必ずYKKを使っていますし、その他の付属も品質のいいものを使っています。H&Mなどとは全く違います。ユニクロは、ちゃんとモノづくりをしているのです。

ユニクロはファストファッションではない!

モノづくりに妥協しない!

今までモノづくりを真剣にやってきたアパレルブランドが、急にファストファッションのようなモノづくりをしてもダメなのです。モノづくりに妥協せず、生地・付属も工場・商社任せにせず、しっかり選んでいきましょう。そのお手伝いは私たちがサポートします。モノづくりに妥協せず、顧客との長い付き合いを目指していくのが、今のアパレルブランドがやっていくことなのです。長く愛される服を作っていきましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ