他人がやりたがらない仕事を敢えて受ける、山崎梱包! 付属屋社長が製造現場を行く!

ファッション資材の知恵袋ブログ!

「付属屋社長が製造現場を行く!」シリーズ。今回は製造現場ではなく、私たちの仕事をお手伝いしてもらっている梱包会社を訪問してきました。その会社は大阪にあり、私たちの輸出梱包の一部を行なってもらっている山崎梱包さん(以下敬称略)。自分たちの仕事でも煩雑なもので人に指示説明するのも難しいため、社内のその担当しかできないと思われていた仕事を、山崎梱包では見事にこなしていただいています。どんな風に作業が行われているのか興味があり、今回の訪問に至りました。

大阪 うめきた

山崎梱包があるのは大阪駅北口から歩いて10分ちょっとの所にあります。大阪駅からそんな近い所に倉庫会社が?と思いましたが、歩いていくと駅周辺の高層ビル群とは相反するような静かな下町風情の残る所でした(今はマンションが建設ラッシュだそうですが)。

目の前の通りは車も少なく静かな所

山崎梱包の紹介に入る前に大阪駅からここに至るまでの街並みを紹介します。大阪に住んでいる人はご存知の通りですが、大阪駅の北側エリアは広大な再開発が行われています。と言っても、山崎梱包に向かう「うめきた2期」地区はまだ何もない更地。この何もないところを通過していきます。

大阪駅北口から見た「うめきた2期」エリア

よくもこんな広大な敷地が大阪駅前にあったものです。ここはJRの貨物ターミナルだった場所で24ヘクタールもの敷地なのです(六本木ヒルズの倍以上)。その7ヘクタール(うめきた1期)は先に開発が進められ、グランフロント大阪として2013年4月に開業。数年前に大阪駅に久しぶりに訪れたとき、その変化に驚きました。

右手前側はグランフロント大阪

「うめきた2期」の開発もようやく決まり、市民が憩いの場として使える「うめきたの森」という人工の森を中心に置き、商業施設、文化交流施設を建設するそうです。完成は2024年とまだ先ですが大阪の新名所となることは確実で楽しみです。

100年企業 山崎梱包

そんな「うめきた2期」エリアの中央を通り抜け山崎梱包へ。先ほども述べましたが、下町情処を残す静かなエリアにありました。

山崎梱包社屋

山崎梱包は100年以上の歴史を持つ老舗企業で今の社長は4代目です。元々は灘の酒蔵(兵庫)に納める酒瓶を入れる木箱を作っていたのが始まりです。今でも木箱を使っての梱包も行なっています。そこから今は輸出梱包を中心に梱包のプロとしての事業を中心にそこから派生した検品や商品管理などの事業も展開しています。

アイコンをクリックで山崎梱包HPへ

 

アパレルの輸出梱包

ちょっと話が変わりますが、アパレルの縫製品は90%以上が中国、東南アジアを中心とした海外生産。そのため、私たちの扱う生地、ボタン、ファスナーなども日本から出荷する場合は輸出することになります。

荷物も港の倉庫に送るのがほとんど

国内生産が中心だった頃には、国内の縫製工場に向け普通に梱包して佐川急便などの運送便で送ればいいだけでした。しかし、海外生産が始まると輸出梱包をし、輸出書類の作成をしなくてはならなくなりました。また、海外の縫製工場ではいろいろな会社から資材を送られてくると、その都度通関しなければならず通関手数料がかさむ上に手間も掛かってしまいます。そのため「取りまとめ」といって使用する資材を一ヶ所の会社にまとめて出荷するのが通常の流れです。当社でも取り扱う資材が種類が増え、その梱包、輸出書類作成にかなりの時間を割かなければならなくなったのです。

生地もこの大きな輸出用の箱に入れ梱包(山崎梱包にて)

煩雑な作業を外注へ

入ってきた荷物を契約ごとや品番ごとに分けて梱包し、その梱包明細をパッキングリストとして書類を作成します。これが結構煩雑で複雑な作業。そのお客様を担当している営業とアシスタントしかわからず、繁忙期になると残業が増えていました。

社内でも他のスタッフに説明し、理解してもらい、作業をしてもらうことが煩雑だったその作業を担ってくれているのが山崎梱包なのです。

ひとつ一つ確認して梱包

どうやって行なっているのかを見せてもらいました。ひとつ一つ輸出書類と現物を確認しながら梱包をしていました。かなり地道な仕事です。正直、私たちのような専門家でないのに、よく書類の商品名を見て入荷商品と付き合わせられると思いました。ファスナーなどはYKKからの入荷の品番と私たちの明記する品番(簡略化しているため)が違うので普通の人はわかりません。

どうやっているのか社長に聞いてみました。

それはやはり今までの経験です。(梱包を)専門にやってきましたから。あと、力技です(笑)

と。いやいや失礼しました。

自分たちの今までやっていた仕事を外注に出すというのは少し勇気のいることです。ちゃんと指示できるかどうか、ちゃんと梱包できるかどうか、そしてコストも掛かります。しかし、相手はプロです。完璧な仕事をしてくれています。さらにコストが掛かっても当社の残業が減ればそれは大きな効果があります。

自分たちの強みを理解した経営

今回、4代目の山崎社長ともじっくり話しをさせていただきました。その中で印象的だった言葉。

おそらく(当社から受けているような)細かい煩雑な仕事は他の倉庫会社ではやりたがらないでしょう。他がやりたがらない仕事を私たちはやっていくのです。

逆転の発想です。他人がやりたがらない仕事をやっていく。細かくて煩雑な仕事を敢えて受けていくのです。これは今までの100年の歴史の中で脈々と受け継がれてきたものなのだと感じました。4代目はまだ42歳と若いですが、しっかりと自分たちの強みを理解した経営をしています。

特許取得の梱包

しかしそれだけではありませんでした。今までの経験だけに固執しない新たな事業も始めていました。美術品など高級品を運ぶ専用箱を開発し、サービスを始めています。なんとその箱は特許を取得しているのです!

YAMAKON Boxという名称で、木箱に変わるダンボール箱として木箱並みの強度を持ち、木箱より軽量で梱包・解梱のしやすさがあり、さらに利用後は古紙としてリサイクルもできます。木箱の場合は使用後は産業廃棄物として処理する必要があるそうで、環境にも優しいのがこのYAMAKON Boxなのです。YAMAKON Boxの詳細はこちらから。

自分たちの強みを理解して逆転の発想で事業を進めている姿勢、新しいことにも果敢に挑み、特許取得までしてしまう行動力。またしても、経営者としても学ぶことの多い訪問でした。

山崎梱包のみなさま、山崎社長、ありがとうございます!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ