ファッション資材の知恵袋ブログ!
昨日のドットボタンの続きで同じように機械(打ち機)を使って打ち付けるボタンであるタックボタンとリベットのお話をします。ドットボタンとタックボタンが大きく違うのはタックボタンは普通のボタンのようにボタンホールにボタンを留め外しするもの。ですが、ボタンは糸付けではなく打ち機を使って打ち付けるもの。お馴染みなのはジーンズのフロントボタンです。タックボタンとそれに付随するリベットについて詳しくみてみます。
タックボタンとは
まずタックボタンについてですが、タックボタンはジーンズのフロントによく使われている金属製のボタンです。ネオバーと呼ぶこともあります。タックボタンが普通のボタンと違うのは糸で縫い付けられているのではなく、打ち付けられている点です。
このタックボタンは2つのパーツからなっています。上に出てくるボタン部分と裏の脚の部分です。タックボタンも生地が薄い場合にはドットボタン同様にパッキンを噛ませて厚みを持たせてください。
リベットとは
リベットとはタックボタンとセットで使われることが多いです。ロバストと呼ぶこともあります。このリベットは他の業界でも使われますが鋲(びょう)のことです。ジーンズのポケット口に付けられている金属の鋲のことをリベットと言います。
このリベットはポケット口など力が掛かり易く、切れやすいところを補強するために使われます。よく縫いでカンヌキで止めるのがありますが、その代わりにリベットを打っているのです。
リベットもタックボタンと同く2つのパーツからできています。頭の部分と脚の部分です。
打ち機と駒
ドットボタンと同じように、タックボタン、リベットを打つのには、打ち機と専用の駒が必要となります。これもドットボタンと同じようにこの打ち機と駒ですが、そのボタンを作っているメーカーにより違いますので、詳しくは昨日のお話でこちらから。
タックボタン・リベットの種類
タックボタンとリベットにたくさんの種類があります。キャップのデザイン、色、首振りか固定かなどから、脚が一本脚なのか二本脚なのか、脚の裏側のデザインまで組み合わせると相当たくさんあります。
一般的にタックボタンでフロントに使われるサイズは17㎜です。もちろんわざと大きいボタンを使うこともあります。また、ボタンフライの部分は14㎜が多いです。基本的なサイズは17㎜と14㎜ということになります。
別注でタックボタンやリベットの表面に刻印を入れることもよくあります。初期費用として型代とミニマムの生産量が必要になります。
タックボタン・リベットの取り扱い注意点
取り扱いの注意点は基本的にドットボタンと同じです。こちらの昨日のお話を参考にしてください。タックボタン・リベットならではの注意点を紹介します。
タックボタン・リベットで注意して欲しいのは、脚の長さです。生地の厚みにあった脚の長さのものを使用してください。脚が長すぎると浮いてしまいます。特にリベットが浮いてしますと補強の役に立たないどころか、浮いているリベット側の縁でケガをするという事例もあります。また短すぎると外れてしまう可能性が大きいです。
対策としてはサンプルなどで確認するか、試し打ちをお願いしてください。後々問題を起こさないためのひと手間をお願いいたします。
昨日に引き続き機械を使って打ち込むボタンであるタックボタンとリベットを紹介しました。機械で打ち付ける特性上、ドットボタンと同じように問題が起こりやすいのも事実です。生地にあったものを利用していきましょう。タックボタンもいろいろな種類があるのでファッション性を上げるアイテムとして利用価値が高いですよ♪
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