ファッション資材の知恵袋ブログ!
ボタンにはツヤ(艶)があるものとケシ(艶消し)のものがあります。同じ素材で同じ形のボタンでも仕上がりがツヤかケシかで見た目や印象はだいぶ変わります。今回はこのボタンのツヤとケシのお話をします。
ツヤとケシの違い
まずはツヤとケシの違いを実際に見てみましょう。写真のジャケットのボタンは水牛ボタンのツヤのものが付いています。そして、同じラックに掛かっていたメルトンのコートにはケシの水牛ボタンが付いています。
どうでしょう?同じ水牛ボタンでもイメージが変わりませんか。もう少し、ボタンだけを見てみましょう。貝ボタンは結構、ツヤとケシで違いが出やすいです。ナットも同じように違いが出やすいです。ツヤがいいか、ケシがいいかは好みになりますが、ここ最近はツヤが多いように感じます。
ツヤとケシの間の半ツヤというのもあります。
ツヤとケシの加工
このツヤを出したり、ケシにしたりするのはボタン作成の最後の工程で行います。ガシャと呼ばれる多角形の木でできたドラムにボタンと一緒に研磨剤を入れ、グルグル数時間回すことにより加工します。
ツヤの場合は、竹のチップと一緒に回します。ケシの場合は、ガラスの粉やクルミの粉を入れ、表面に細かなキズをつけてツヤを無くす場合が多いです。ツヤのボタンをケシにしたり、その逆もできます。
どちらの場合も最後に、綿の実(少し綿の残った種子)を入れたガシャに入れ仕上げをします。
ツヤツヤ加工
先ほども述べましたが、ここ数年はツヤ加工の方が人気です。ツヤの中でも更にツヤツヤにしたものがイタリアものなどには多く見られます。
このツヤツヤはガシャで磨いただけでは出ません。クリア加工と言ってツヤのコーティングを施しています。
クリア加工のビフォー&アフターがありました。このツヤツヤ具合、すごいですね!
まとめ
ボタンにはツヤとケシがあり、同じボタンでもイメージが変わるのをご理解いただけましたでしょうか。さらに半ツヤにもでき、ツヤを更にツヤツヤにするクリア加工があります。ボタン選びに形状、色に加え、ツヤかケシかにもこだわってみても面白いと思います。
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