福井に来ています。雪はまったくありません。道に出ている雪溶かしの水がなんだか侘しいです。
ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。 さて、今日のお話は「つらい中間管理職」についてです。
自分たちの当たり前
昨日のお話の続きです。昨日は仕事ばかりしていると仕事ができなくなるという話でした。昨日のお話はこちらから。その話の最後に私を含む今の40代50代の仕事の価値観を持ち込むのはよくないということでした。
私が就職したのは1992年。バブルが崩壊した頃でした。就職した会社は1部上場のメーカーでした。入社当初に残業をすることはありませんでしたが、半年もすると残業するのが当たり前という環境になりました。しかも、それに何の疑いも持ちませんでしたし、残業代を請求するなんてこともありませんでした。なぜって、それが当たり前だったからです。
有給を取るなんて発想もありませんでした。そこの会社では3年働きましたが、一度も有給を取ってないと思います。しかも、辞めて今の会社に転職する時にも休むことなく入社したので、有給は結局消滅しました。
そして、今の会社に入ってからは営業としてずっとやってきました。残業は残業だと思わずに毎晩10時過ぎまでやっていたし、休日出勤もしょっちゅう。有給なんてあることさえ忘れていました。そんなのが当たり前だったのです。そうやって働いた結果、成果が上がると信じていました。
学校でも同じ
中学、高校などの学校でも今のものとは違いました。普通に先生に殴られましたし、部活でのパワハラなんて日常茶飯事でした。それが当たり前だと思っていました。
ところが今はその逆が当たり前になっています。体罰なんてもっての他、暴言はパワハラに。会社でも、残業代を払わない会社、有給を取らせない会社なんてありえない。もう当たり前が変わってしまったのです。だから昔の経験や価値観を今の人たちに言ったところで通用しないのです。
つらい40、50代管理職
40代、50代は会社でいうと部長や課長のポジションの人も多い。私のような後継者もそのくらいの歳の人が多いかもしれません。上からガンガン言われて、必死に働いてきた世代。パワハラなんて当たり前だし、サービス残業だってして当然という感覚でやってきた世代。
それが自分たちの部下の世代にはそんな自分たちの経験をさせられないのです。ちょっとしたことでパワハラだと言われ、ブラック企業だと思われてしまう。しかし、その上の世代からは昔と同じ調子で言われることも多い。まさに板挟み。下には強く言えず、上からは強く言われる。つらい立場ですよね。
でも、ここを乗り越えた先には何か幸せなことが待っているのではないですかね。そうやって耐えてきた世代ですから。もう少し耐え忍んでいきましょう。そして、自分が楽しむことも忘れずに。昨日の話の通り、仕事ばかりしていると仕事のできない人になってしまいますからね。
今日の教訓
自分が耐えるのではなく、楽しんでいく!
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