ファッション資材の知恵袋ブログ!
「付属から見る洋服」というテーマのお話です。「付属」とは以前にも説明していますが、表生地以外の洋服を構成する資材のことです。裏地、ボタン、ファスナーなどがそれに当たります。「付属」は言わば、主役ではないですが、付属にまでこだわりを持っている洋服は、いい洋服と言っていいでしょう。従って、付属屋目線で見た「付属から見るいい洋服」を紹介します。今回はファスナーについてです。
ファスナーはYKK!
ファスナーはパンツのフロント、ブルゾンのフロント、ポケットやフードの収納、取り外しなどに使われ、洋服には欠かせない資材の一つです。そのファスナーのメーカーと言えば、言わずもがなYKKです。YKKは日本では95%のシェアを、世界でも45%のシェアを持っているファスナーのリーディングカンパニーです。日本でファスナーと言えば、当たり前のようにYKKが出てきます。我々もファスナー=YKKと考えて手配しています。皆さんの洋服に付いているファスナーもほとんどがYKK製だと思います。
ここで「付属から見るいい洋服」ですが、YKKのファスナーが付いている洋服であれば、まずは問題ないです。YKKのファスナーは、品質も世界一と言っていいでしょう。ファスナーがYKKであれば問題はありません。
YKK以外のファスナーはダメ?
では、逆にYKK以外のファスナーだとダメなのでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。YKK以外のファスナーでも品質のいいファスナーもあります。特にヨーロッパのファスナーは、ラグジュアリーブランドにも使用されている高級なものも多いです。スイスのririやイタリアのLampoが有名です。
また、当社でも扱っているアメリカブランドの「IDEAL」もいいですね。あまり日本の洋服で使われているのは見ませんが。あと、日本でも朝日ファスナーの「WALDES」も高級ファスナーです。
一方で、中国メーカーの”YKKもどき”のようなファスナーは品質が???ものが多いです。購入して間もなくは問題なくても、しばらく使っている内に不具合が出ることもあります。ファスナーは洋服の資材の中では、機械的構造なため、不具合や故障が出やすいパーツです。それなので、ファスナーがどこのものなのかが付属屋目線では気になるのです。
どこで分かるのか?
それでは、どこでファスナーがどこ製か分かるのでしょうか? 一番、分かりやすいのは、スライダーと言われる引き手の部分。YKKの場合、スライダーに「YKK」と刻印されているものが多いです。スライダーの表面に刻印がなくても、スライダーの裏側には必ず「YKK」の刻印があります。
一方で、中国ローカルファスナーは、無印だったり、YKKと似たような名前のが付いていたりします。
まとめ
今回はファスナーから洋服を見てみました。やはり、世界のYKKは世界一の品質のファスナーです。YKKのファスナーを使用している洋服は、まず、第一関門突破という感じです。YKK以外にも上記のような高級ファスナーもあります。ファスナーの良さが洋服の良さとまでは言い切れませんが、ひとつの指標になることは確かです。皆さんの洋服のファスナーもチェックしてみてくださいね!
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