引き手が2つ付いたファスナーを上手く閉める方法!

ファッション資材の知恵袋ブログ!

今回のお話は、「逆開ファスナーの閉め方」です。

ブルゾンやコートのフロントに使われるファスナーで、最近、増えているのが、スライダー(引き手)が2つ付いたファスナーです。上のスライダーを持ち上げるとファスナーは閉まり、続いて下のスライダーを引き上げると下から開く仕組み。このファスナーは逆開(ぎゃくかい)と言います。その逆開ファスナーのお話です。

ファスナーのエンドとは?

まずは、おさらいです。ファスナーにはエンドと言って一番下の部分が、止まっているものと開けるようになっているものがあります。それぞれ「止め(クローズドエンド)」、「オープン(オープンエンド)」と言います。

このエンドの種類は用途により自動的に決まってきます。例えば、パンツのフロントやポケットは「止め」です。一方、ブルゾンのフロント、脱着式のフードに使うのは「オープン」です。

 

逆開(ぎゃくかい)ファスナーとは?

オープンファスナーには、普通のオープンファスナーと、もう一つ、冒頭で消化した「逆開」というのがあります。逆開ファスナーにはスライダーという引き手が、2つ付いています。

普通のオープンの使い方に加え、閉じている状態で下のスライダーを上げると下からも開くことができます。

逆開ファスナーの効果とは?

下から開くと何がいいのか?

例えば、ゴルフウェアのブルゾンの場合、パターをする時に屈むとお腹のあたりがたわみ、ウェアが邪魔することがあります。そこで逆開ファスナーの下のスライダーを上げ、下から開くことで、そのたわみを解消でき、パターの邪魔になりません。

このようにスポーツウェアやユ二フォームでは機能的に逆開ファスナーを使っているものが多いですが、カジュアルウェアなどはファッション的に逆開を使うことも多いです。カジュアルウェアでのフロントファスナーは、オープンより逆開の方が多いのではと思うほどです。

 

逆開ファスナーは閉めづらい?

ファッショナブルで機能性のある逆開ファスナーなんですが、よく言われることがあります。

それは、オープンにした後、閉じるのが上手くできないということ(上手く蝶棒を差せない、スライダーが上がらない等)。

これはオープンのように一番下の部分が固定されず、上下のスライダーをくっつけて差し込むので、上手く差し込めない、もしくは差し込んだけどスライダーが上がらないという現象が起こりやすくなるのです。

逆開ファスナーの閉め方

逆開ファスナーを簡単に差し込むにはコツがあります。

1.上下のスライダーを一番下に持ってきて、2つをピッタリくっつける

2.蝶棒をしかっり一番下まで差す

特に1でしっかり下まで持ってこないで蝶棒を差し、無理やり上げようとすると故障の原因になります。何度もそのようなことを行うとファスナーにそういう癖が付いてしまい余計に差し込みづらくなってしまいます。

逆開ファスナーはしっかり下まで2つのスライダーを下げてください!これで問題は解決です。

YKKの冊子にも書かれています。

*子供には難しいので、子供服にはお勧めしません!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ