中国のキャッシュレス化と現金やりとり不可が日本アパレルに与える影響とは

栃木までゴルフに行ってきましたが、今日は暖かく、グリーンも凍ってなくこの時期にしては最高のコンディションでした。

ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。 さて、今日のお話は、「中国のキャッシュレス化」についてです。

日本のキャッシュレス化

日本でもPayPayなどのスマホ決済も登場し、キャッシュレス決済が増えてきました。私はまだスマホ決済は使ったことがないですが、近いうちに使ってみたいと思います。

しかし、日本ではまだまだ現金の方が使われています。日本のキャッシュレス比率は20%ほどらしいです。韓国や中国では70%以上と言われています。なぜ日本のキャッシュレス化が進まないのかはいろいろ言われています。ATMがコンビニなどにもあり、現金が引き出しやすい。店舗側にメリットがない。治安がよく現金に信頼があるからなどなど。

中国のキャッシュレス化

中国では急速にキャッシュレス化が進んでいます。上海に出張でよく行きますが、この1年でかなりキャッシュレス化が進み、今ではほとんど現金を使わないと上海スタッフから聞きます。

中国は政府主導でどんどんキャッシュレス化が進んでいます。そこには別の理由もあるように感じます。キャッシュレス化にすることで、現金決済では得られない購買データなど個人の決済データを把握することができます。これは脱税を防いだり、違法な決済を減らすのに役立ったりします。一方でいろいろ管理されそうで怖さをかんじます。

中国の現金のやりとり禁止

そして、会社の決済で現金でのやりとりできなくなるそうです。先々週、当社の中国の協力工場の社長が来社してくれました。その社長曰く、今年からは(銀行などを通さない)現金でのやりとりはできなくなるそうです。今まで現金で取引することで、できていたグレーな取引、例えば消費税のような増値税を払わずに決済していたのができなくなる。もちろん、税金を払わないのは脱税なのでダメなのですが、中国の小さい縫製工場などは今までグレーな取引でやってきているところも多いそうです。また、工員への給与も現金で渡し、日本言う社会保険を払っていない工場も多いとのこと。このことにより、潰れる縫製工場も増えるのではないかというのです。

ただでさえ、今、縫製工場も少なくなっているところに、さらに減ってしまうのではこれからの日本のアパレルも大変です。縫製工場の売り手市場になる時代はもうすぐ。縫製工場との関係を緊密にして、協力体制を築いていくことが大切ですね。

今日の教訓

工場との関係を築く!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ