ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。
さて、今日のお話は、「経営者の仕事」についてです。
九段ハウス
九段下から靖国通りを上がり、一本入った通りにある洋館(暁星高校の前)。九段ハウスという名前の会員制のビジネスサロン。先日、ここを訪れる機会がありました。
ここは旧山口萬吉邸と言われ、昭和2年に竣工された歴史のある洋館。2018年には登録有形文化財にも指定されました。内部は当時の面影そのままにリノベーションされていて、歴史の重みを感じると共に、その美しさに魅了されました。
九段ハウスの詳しいことはこちらからどうぞ。
東邦レオの吉川社長
この九段ハウスですが、運営しているのはビルの屋上などの緑化ビジネスで有名な東邦レオさんがやっています(社名をクリックするとHPへ)。今回この九段ハウスで、東邦レオの社長である吉川稔さんのお話を聞きました。吉川社長は東邦レオの社長になって2年。それまではまったく違う業界にいた方。銀行勤務を経て、セレクトショップ会社の取締役や、バレンシアガジャパンの社長などを経験。これまでの金融業や小売業での経験と本人の元来持つイベントやパーティーを企画することが好きというものを組み合わせ、東邦レオで新たなことを次々と行っています。九段ハウスもその新たなチャレンジの一環です。
会社の変革は社長がもたらす!
東邦レオは緑化・断熱などの建材事業がメインの会社でした。50年の歴史からその技術には定評があり、多くの建設現場で採用されてきました。吉川社長はその技術を活かすだけでなく、自分たちでディベロッパーを目指そうと商業施設やオフィスのビル開発まで行っています。さらに、コミュニティデザインのサービス業として、コミュニティを作ることまで事業ドメインを広げています。
吉川社長が言っていたこと
ディベロッパーとしてのライバルは、三井不動産であり、三菱地所。
コミュニティデザインのライバルは、facebookであり、Air B&Bである。
どうせやるなら、他の会社に絶対に負けない。世界一を目指したい。
と。その想いの強さが、吉川社長を突き動かす原動力になっているのだと感じました。経営者の熱い想いが経営には大切なんだ改めて実感。しかし、この「負けない」とか「世界一」というのは初めから持っていたものではなく、セレクトショップの取締役の時に、当時の経営者だった方の影響が大きかったそうです。
さらに興味深かった話が、
新商品を作らない。今あるものを編集するだけで業績は伸ばせる。
ということ。ウチもいろいろな商品を幅広く扱っているので、それを編集することで何かできそうだなと思いました。でも、どう編集したらいいのかがわかりませんが(笑)
また、
(新たな事業をするのに)外から人を呼ばない。全て既存の従業員で行う。今あるリソースを最大限利用する。
とも言われていました。この九段ハウスで給仕をしてくれた方々も元からの社員の方。ホテルに研修に行って給仕の仕方を教わってきたそうです。すごいの一言。
新しいことをやろうとしても、「誰がやるんだ」となりがち。そこで外から人を呼んできたりしますが、そうするとなかなか上手くいかない。当社でも経験あります。社長が「(絶対に)やる!」という覚悟と意気込みが必要なのだと実感しました。
最後に吉川社長が言ったのが
経営者の仕事は、根本的な変化をもたらすこと。
そう社長がやらなければ、会社の変革は誰もできませんし、やりません。しかも「根本的な変化」となると尚更です。変化できない、もしくは変化に対応できない会社は衰退していきます。とすると、会社を衰退させるのも成長させるのも経営者次第ということです。冬休みにじっくり「根本的な変化」について考えてみます。
それにしても、吉川社長の話は面白かったです。プロの経営者ですね。ありがとうございます!
今日の教訓
根本的な変化を起こせ!
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