当社の人材育成で取り入れている自己成長シートとは?

日曜日午後の雲。なんだか変わった感じの雲。日中は夏のような汗ばむほどの天気だし。土曜日は夕立もありました。11月とは思えませんね。

ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。

さて、今日のお話は、「人材育成の取り組み」についてです。

自己成長シートとは?

当社では自己成長シートというものを2年前から取り入れています。これは半年をワンクールとしてやっていくもので、初めに、会社の目標、部署の目標、個人目標を掲げ、それの進捗状況を上司とやり取りしていきます。そして、半年後にその目標が達成できたのかどうかを面談で確認します。

この自己成長シートでポイントになるのが、進捗のやり取りです。これが半年に1回や3ヶ月に1回だと進捗を振り返るのが、その時だけになり、目標達成できずに終わってしまうというのがよくあります。なので、当社ではこのやり取りを月に2回のペースでやっています。結構、大変ですが、月に2回だと最低でも、その目標を2週に1回は見る訳で実効性が高まります。

自己成長シートの効果は?

まず、上司である評価者が変わりました。現在評価者は部長と課長が務めています。部長は以前から部長会議などもあり、管理者として役割も濃く担っているので、それほど変わりませんが、課長たちは変わりました。当社では部長も課長もプレイングマネジャーであり、特に課長は自身の営業担当の仕事がメインで、課長とは付いていても、課員のフォローや管理は、相談されるか、指示されればしますが、ほとんどしていませんでした。それがこの自己成長シートのお陰で、いやが応にも、2週に1回やり取りが行われ、課長としての意識が格段に高まりました。今では課長同士のミーティングも行われるほどに。

そして、この自己成長シートがなければやらなかったことができるようになる人が増えました。面白いところで言うと、ちょっとベテランの社員ですが、「足腰を鍛えるために毎日7000歩、歩く」とし、その結果として、東京タワーに登ると決めました。私も半信半疑で、本当にやるとは思っていませんでしたが、東京タワーに歩いて登ってきたのです。おそらく、この自己成長シートをやっていなければ、登っていないでしょう。他には、通関士の試験を受けるとか、江戸検定を受けるとかいうのもあり、実行しています。

自己成長シートの注意点

自己成長シートを進めていく上で注意しなければいけないことが、目標の設定です。この目標設定をちゃんとしないと、効果が半減してしまいます。目標は「○○(行動)をして、結果、□□(結果)を達成します」みたいな形式です。○○は日々の行動です。そして、□□は結果としてどうなるのかというもの。この目標設定で気をつける点は下記の通りです。

  • 行動は最低でも2週に1回は行えるもの(できれば毎日〜週1)→ やり取りの間に何もしないのを無くすため
  • 行動は具体的なもの(例:毎週月曜の朝礼後に5分のミーティングをする)→ 心掛けるとか、思うとかは行動ではない。やる日時も指定すると実行度が高まる
  • 半年で結果が出るもの(試験などは時期にも注意)→ 行動の結果は、半年で達成できるもの。難しすぎないもの。届きそうで届かないもの。本人が半年後にこうなりたいというものがいい。
  • 結果は誰が判断してもわかるもの → 本人にしか達成がわからないものや、人によって価値が違うものは避ける。例えば、「コミュニケーションを上達させる」というのは評価しづらい。

先ほどの例で言うと、「毎日7000歩以上歩き、足腰を強くする。10月(半年後)に東京タワーを徒歩で登る」だと、行動は具体的ですし、結果も東京タワーを徒歩で登ったのか、登れなかったのか誰でも判断できますよね。

まとめ

どうです、自己成長シート? 初めは大変ですし、やり始めた後も、ちょっと大変さを感じますが、その大変さが成長に繋がるのだと信じています。みなさんの会社でもいかがですか?もっと詳しく知りたい方は、この自己成長シートを導入してくれた榎本あつし先生の著書をどうぞ。

Amazonより

今日の教訓

目標の立て方が鍵!

今日のボタン

タイのショップで見たZARAのコート。ボタンは水牛調のポリエステルボタン。レザー彫刻でブランド名を入れ白い墨入れをしています。ユリア樹脂ボタンだと墨入れしなくても、レザー彫刻だけで彫ったところは白くなります。

ボタンなど服飾資材に関するお問い合わせは、下記のお問い合わせフォームから

[contact-form-7 id=”124″ title=”コンタクトフォーム 1″]

Follow me!

この記事が良かったらシェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ