映画「七つの会議」から感じる経営のこと

上海で目覚めた朝。上海は雨です。上海の今年の冬は雨ばかりだそうで、異常だとか。確かに冬に上海に来て雨という経験はあまりなかったように思います。寒いです。

 ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。 さて、今日のお話は、「映画の話」についてです。

映画を観る

みなさん、映画は観ますか?私は結構観る方です。今回の上海へのフライトでも邦画「スマホを落としただけなのに」を観ました。スマホの紛失がきっかけで事件に巻き込まれるサスペンスですが、私は何度スマホを無くしたことか・・・まだ事件には巻き込まれていません(笑)

映画をよく観るようになったのは、経営者の研修で小説を読んだり、映画を観たりすることは経営者としての感性を磨くのに役立つと聞いてから。それ以来、月に1本は映画館で映画を観るようにしています。一人で映画館に行って観るのが好きです。最近観たのでやはり感激したのは「ボヘミアン・ラプソティー」。これは映画館で観るべきですね。あと「ファーストマン」も観ました。これもよかったですが、ちょっとこれについてはコメントは差し控えます。

「七つの会議」

今日、お伝えしたい映画は「七つの会議」。池井戸潤の小説を映画化にしたもので主演は狂言師の野村萬斎さん。

映画.comより

この原作の小説を読みましたが、もう5年前なので内容を忘れていました。映画館で映画の予告を観て、是非観たいと思い、この3連休に観てきました。

あらすじとしては、日本最大の電機メーカーの子会社である中規模メーカーの東京建電が舞台。主役は野村萬斎演じるグータラ社員で万年営業係長の八角民夫。この会社では売上に対するノルマ達成に厳しい文化が根付いており、親会社からのプレッシャーもきつい。そこで巻き起こるのが売上達成のためなら、顧客を置き去りにした売り込み。その末に密かに行っていた会社ぐるみの不正。八角がそれに気づく。そこには大きな組織ならではの歪み、八角の過去などいろいろなことが織り混ざり複雑化。結末は・・・

この映画から

この映画、未だに日本の会社で起こる組織ぐるみの不正が起こる仕組みをよく表しています。最近でもレオパレス21の建築不正、厚生労働省の統計不正が起こっています。近年ではスルガ銀行の不正融資、神戸製鋼のデータ改ざん、大手自動車メーカーの燃費詐称、データ改ざん、リコール隠しなどなど。

なぜ繰り返し同じようなことが起こるのか?しかも日本代表するような大企業が起こしてしまう。そこには「顧客第一」とか言いながら、顧客をないがしろにする売上至上主義だったり、ノルマ達成主義だったり自分たちのことしか考えない経営スタイルがどこかにまだ残っているのです。

また、大きな組織というのも弊害で、大企業では出世レースがあり、社内でもライバルがたくさんいる。そのライバルたちに勝たないと上に行けない訳で、そこでも顧客を置き去りにした販売や営業が通ってしまう。映画はまさにそんなことから不正が起こることを表しています。 この映画の会社は「えっ、こんな会社まだあるの」と思えるものでした。しかし、今でも企業の不正が起こっているところみると同じようなことをしている会社はまだまだあるということなのでしょう。

私は経営者の立場なので、会社をどんな風に持っていくか舵取りをします。もちろん売上至上主義に持っていくこともできます。しかし、それを営業に強いて営業が無理矢理販売してきても、お客様に受け入れられないのは明確ですし、仮に売れたとしても商売が長続きしません。そんな商売よりもお客様と継続的に商売させてもらえることを望みます。お客様の役に立ち、困っていることを解決することにより売上が上がるものと考えて仕事をしています。それはスタッフも一緒です。売上は結果であり、それはお客様の役に立った結果なのです。したがって、売上を上げることを目的にしてはいけないのです。そんなことを改めて強く感じました!

映画では八角係長が最後のエンドロールで語る話が的を得ていて面白いです。是非、映画を観て確かめて観てくださいね。経営者は必見な映画ですね!

今日の教訓

売上はお客様の役に立った結果!

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社クロップオザキの代表取締役 尾崎博之。生地、ボタン、ファスナーなどのファッション資材を扱う会社での営業を20年以上経験。顧客はアパレル会社、セレクトショップ、商社など幅広い。その経験と知識を生かして、ファッション資材に関する悩みを解消したり、資材調達の手間を省くための活動を行っている。 詳しいプロフィールはコチラ