タイのバンコクに行っていました。バンコクは最高気温37℃と真夏の天気。歩いていると汗だくになってしまいます。
ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。 さて、今日のお話は「バンコクでの出来事」についてです。
このページの目次
バンコク行き昼間のフライト
バンコクへは年に2−3回は来ています。もちろん仕事です(笑)いつもバンコクに来る時には、午前中会社に行き成田を夕方に出るフライトを使います。それだと深夜にバンコクに着くことになり、時間を有意義に使えるからです。
しかし、今回の出張のメインはタイではなくベトナムだったため、1泊しかバンコクには滞在できません。どうしてもタイの業務提携先の社長とは夕食を一緒に取りたかったため、成田を午前中に出る便にしました。これだと夕方にバンコクに入れます。
家を出る時には激しい雨が降っていましたが成田では小雨に。しかし、厚い雲に覆われていました。雲の中を突っ切るように飛行機を飛んでいきます。今回めずらしく席が窓側だったため、車窓を撮影。雲と雲の間を飛んでいるショットが撮れました。
映画を2本観て、ちょっと仕事して、読書して6時間ちょっとフライト。バンコクへ無事に到着。ちなみに映画「人魚の眠る家」は超泣きました(笑)
スワンナプーム空港から市内へ
スワンナプーム空港から市内中心部のホテルまではいつもは深夜なのでタクシーで行きますが、今回は夕方ですし、車の渋滞も予想されるので、エアポートリンク(電車)と地下鉄を利用して行くことに。ホテルはスクンビットなので、エアポートリンクでマッカサン駅まで行き、地下鉄に乗り換え一駅のスクンビットまでというルート。以前に逆ルートを一度だけ利用したことがありました。空港からは初めて。
エアポートリンクでの出来事
行ったばかりだったのか結構な時間を待たされてエアポートリンクに乗車。席に座ると後から隣に日本人の妊婦の方が着席。前には旦那さんが立っていました。SNSやメールのチェックをしていると会話が耳に入ってきました。どうやら初めてバンコクに来たようでホテルまでどこで乗り換えてどう行くのかを話していました。
奥さんがスマホで調べて「たぶん、このマッカサンで降りればいいんだよ。この駅とアソーク駅がつながっているのかな?」と旦那さんに話していました。
私もこの電車を市内方面に乗るのは初めてでしたし、バンコクの地理に詳しい訳でもないので初めは聞いていないふりをしていました。しかし、あまりに不安そうだったので話しかけました。
「アソーク駅へ行きたいのですか?だったらマッカサン駅で降りて地下鉄をひと駅行けばスクンビット駅に着きます。そこからアソーク駅はつながっていますよ」と。
すると不安が取れたようで奥さんも旦那さんもホッとされました。そこからこの夫婦と会話が始まりました。どこから来たのか、バンコクは初めてなのかなどなど。夫婦は北海道から来ていて、出産前最後の2人の旅行としてバンコクを訪れたとのこと。バンコクは初めてで何もわからない様子で、お勧めのレストランはあるかとか、ここは行っておいた方がいいという場所はあるかとか聞かれました。観光はほとんどしたことがないので教えられなかったですが、タイ料理の有名レストランは数件伝えました。
話の中でホテルはどこなのか聞くと、シーロムだと言います。すっかりアソークだと思っていたのですが、シーロムだとアソークよりもう少し先になります。私もシーロムにも泊まったことはありましたが、最近はアソーク、スクンビットがほとんどなのであまり知りません。以前シーロム方面に行った時、アソークからBTSという電車に乗って行った記憶があったので、ろくに調べもせずに「シーロムならアソークからBTSに乗って行くといいですよ」と教えました。さらに「私もアソークまで行くので一緒に行きましょう」と。
そんな会話をしながらエアポートリンクのマッカサン駅に到着。地下鉄に乗り換える時に通る道に目をやると案の定、大渋滞。電車で正解だったななんて思っていました。
地下鉄そしてBTSへ、とんだ乗り換え
マッカサン駅と地下鉄のペチャブリー駅は歩道でつながっています。その駅へ3人で向かい、地下鉄の切符の買い方も伝授。そこからひと駅地下鉄に乗り、スクンビット駅で下車。私はここからホテルまで歩いて行けるのですが、夫婦をここで置き去りにはできないので、BTSのアソーク駅へ上がっていきます。ここでまた切符の買い方を伝授するつもりでした。そしてお別れしようと。
するとシーロム(Si Lom)駅の名前がBTSのライン上にないのです。あれれ、動揺しました。でも以前はこれに乗って行った記憶が・・・
仕方ないので窓口で切符を買おうと「シーロムまで2枚」という言うと、シーロム駅はBTSにはなく地下鉄だと言います。シーロム駅に近い駅はあるが、ホテルの場所の地図を見せると地下鉄の方がいいと言うのです。
そうなんです。よくよく路線図を見直すとひと駅だけ乗った地下鉄にそのまま乗ってもう4駅行けばシーロム駅だったのです。いやいやお二人を無駄に乗り換えさせてしまいました。とんだ道案内になってしまいました。しかし、二人とも私の行為に感謝してくれて地下鉄のスクンビット駅で別れました。
今回の行動の原点
今回、よく知らないのに案内して遠回りをさせてしまったのは本当に申し訳なかったです。でも、海外での不安を少しでも解消してあげられたのならば・・・
実は今回話かけた行動には原点がありました。それがこの小説。
沢木耕太郎の「深夜特急」。言わずもがな有名なバックパッカーのバイブル的な本。私は今初めて読んでいるのですがとっても刺激的で面白い。この中で旅に慣れてきた沢木耕太郎がまだ慣れていない人を案内するシーンがあります。逆に旅始めの頃は人の親切に助けられるシーンも数多くあります。これを読んで、海外で困っている人を助けないとという思いに駆られたのです。今回は結果的に失敗だったけど、これからも自分が助けられることはできる限りしていこうと思っています。その方が気持ちいいですからね。
しかし、あの夫婦無事にホテルに着けたかな? グーグルマップも使える時代だから大丈夫でしょう・・・
今日の教訓
知ったかぶりで案内しない!
コメントを残す